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Channel: サンシャイン・サウンド 管理人:ふぃんち
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レーザーで500m先まで照らしまくる車がくるぞ~。アウディ・スポーツ・クワトロ・レーザーライト

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レーザーで500m先まで照らしまくる車がくるぞ~。アウディ・スポーツ・クワトロ・レーザーライト

Gizmodo Japan2014年1月9日(木)18:00


レーザーで500m先まで照らしまくる車がくるぞ~。アウディ・スポーツ・クワトロ・レーザーライト
(Gizmodo Japan)


レーザーヘッドライトはてっきりBMWのi8が先かと思ってましたが、アウディがCESにこんな化け物を出してきました!

ロービームはLED、ハイビームにするとレーザーヘッドライトでLEDの倍の500m先まで照らせるコンセプトカー、「スポーツ・クワトロ・レーザーライト(Sport Quattro Laser Light)」です。





アウディのウルリッヒ・ハッケンベルク博士はプレスリリースでこのように特徴を語っています。
車内には「e-tron」技術搭載で、515 kWの大出力と2.5リットル/100km(94.09 mpg)の低燃費を実現し、レーザーヘッドライトはその高い性能で先行機種に大きく差をつけ、新ディスプレイOSにも最先端の電子技術を採用した。これがアウディの未来形。
気合入ってますね~。「2.5リットル/100km」はi8の目標値でもあります。気になるのはレーザーライトの中身ですが、プレスリリースにはこうありますよ。
レーザーダイオードはパワフルで、LEDのダイオードより格段に小さく、直径数ミクロンしかない。レーザーのハイビームライトは路面を500m(1640フィート)近くまで照らし、LEDのハイビームライトに比べ照射距離は約2倍近く、光度は3倍にも及ぶ。
この未来の技術でアウディはまたしても自動車照明技術分野におけるリーダーシップを内外に示すことになる。尚、同じ技術はレーストラックを走る2014年式R18 e-tronクワトロでも採用予定。


因みにLEDはMatrix LED。近寄ってみるとこんな風になってますよ。


対するBMW i8はこんな風。先月出た動画です。


途中こんなわかり易い図も出てますね。





いやーレーザーというとついつい目潰しを連想してしまいますが、超ちっこい光源がレーザーというだけで、直接対向車に目潰し攻撃!という心配はなさそうです。今年はいよいよレーザーヘッドライトが路上にくるぞということで。



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ヘッドライト光源は向こう5年で大変革を遂げる…本命はレーザー


現在、世界における自動車のヘッドライト光源はハロゲンバルブが全体80%を占めている。残りの20%弱がキセノンバルブとなり、LEDなどそれ以外の光源は数%と言われている。しかし、フィリップス アーヘン工場(同社の自動車用照明機器の世界最大の製造拠点)のアプリケーションラボ ルーカス・クーパー氏によれば、自動車用のLEDライトは少しずつだが着実に増えており、今後はシェアを拡大していくとみている。

そのシナリオは、まず、コスト的に課題のあるキセノンバルブの市場がLEDに置き換わっていくだろうとする(クーパー氏)。全体の8割を占めるハロゲンバルブは、コストパフォーマンスにも優れており、この市場がすぐに大きく減少することはないが、長期的にはやはりLEDに置き換わっていくとも予想している。LEDは消費電力の面で圧倒的な優位にあるが、明るさの点でハロゲンやキセノンに及ばない。また、放熱対策といった問題も抱えているが、消費電力と明るさの改良は日々進んでおり、その差は埋まりつつある。

また、光源そのものが小型化しやすいため、ライトとしてのデザインの自由度が格段に上がることも、LEDライトの採用拡大を後押ししている。ハロゲンバルブが、ダブルフィラメントでHi/Lowが一体化されたH4より、シングルフィラメントのH7など新しいタイプが人気なのも、ヘッドライトのデザインがしやすいからだ。

デザインのしやすさはヘッドライトに限らず、DRL(Daylight Running Light)やリヤランプ・マーカー類、車内照明などにも言えることで、LEDライトは世界的にみてもオールマイティでの採用が進んでいる。そのため、アプリケーションラボにおいてLED製品の研究と開発が進められている。アプリケーションラボは、LED照明の明るさや消費電力のような技術的な研究開発だけでなく、名前が示すように応用事例も含めたトータルな研究開発を行っている。

例えば、ADBまたはAFSといった配光パターンや方向を動的に制御するヘッドライトのLED化もこのラボで行っている。他にも各種LED式のDRL、トラック用のLED灯火類なども自動車メーカーや灯具メーカーのやりとりしながら開発を行っている。面白いところでは、NeoVisionという作業用のLEDライトの商品開発も同ラボで行ったそうだ。NeoVisionは、円筒形のLEDライトだが、磁石とクリップで好きなところに固定でき、ライトの向きも任意に調整できるようになっている。自動車整備などで便利だろう。

さらにLEDの次にくる光源としてレーザーの応用も考えているという。レーザー光線は通常目には見えないが、特殊なフィルターによって可視化し、そしてレンズによって光を拡散させることでヘッドライトの光源として利用可能になる。レーザー光源のメリットは光源をさらに小さくできることだそうだ。それによりデザインや応用にさらに幅がでてくるはずだ。ただし、レーザー光源はまだ研究段階であり、実用化にはあと4、5年かかりそうだという。

60年以上前、カーバイトライトを電球に置き換えたフィリップスは、現在まで、時代ごとに新しい光源を求め開発を続けているようだ。
《中尾真二》

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