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Channel: サンシャイン・サウンド 管理人:ふぃんち
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まばたきパチパチ……zzz 居眠り運転を検知

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まばたきパチパチ……zzz 居眠り運転を検知

2014年10月7日(火)05:00



(中日新聞プラス)
県立大・高野講師 低価格で実用目指す
 富山県立大(富山県射水市)の高野博史講師(41)=生体情報計測専門=の研究チームが、まばたきだけで眠気の度合いを推定し、居眠り運転を防止する警報システムを開発した。計測カメラと画像処理のコンピューターで居眠り運転を検知できる。現在、国内外で特許を出願中。複数のデータが必要な従来品に比べて大幅なコスト削減が見込め、低価格の車での実用化にもつながりそうだ。
 高野講師らは、眠気が起きる前のまばたきに注目し、眠気につながる「パチパチ」が連続して起きる「瞬目(しゅんもく)群発」と呼ばれるまばたきと、自然なまばたきの測定方法を研究し、約十年をかけて眠気度に応じたまばたきの特徴を特定した。その結果、まばたきの種類と目を閉じている時間で居眠り運転かどうかを判別できるという。
 実験で被験者が三十分間、ドライビングシミュレーターで車を運転している状態を再現し、ハンドルの前方に置いたカメラでまばたきの様子を測定。目を閉じている時間が、「群発」で一秒以上、自然なまばたきで二秒以上だと居眠り運転と認識し、警報を出す仕組み。
 運転者を目覚めさせる警報は眠気度の段階に応じて変えることを研究し、例えば振動や音、臭気などを検討中だ。
 自動車メーカーなどが開発した従来型の検知器は脈拍や心拍数、顔画像などを測定する必要があり、高級車にしか装備できないのが現状。低コストのシステムが実用化すれば、軽乗用車にも搭載できるようになる。システムは日本のほか米国、欧州連合(EU)、中国、韓国にも特許を出願している。高野講師は「重大事故を防ぐためにも、コスト面でのメリットは大きいはず」と話している。 (青木孝行)

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