レッサーパンダ 受験生に「うん」お裾分け
河北新報 1月21日(水)15時0分配信
お守りを手に入れるには、巨大合格祈願絵馬の画像が必要。絵馬の前で記念撮影をする親子連れ
受験シーズンの到来に合わせて、仙台市太白区の市八木山動物公園は、レッサーパンダの「うんち」を原料に使った「ふんペーパー」入りお守りを配布し、「運」をお裾分けする受験生応援イベントを実施している。担当職員は「木から落ちないレッサーパンダにあやかって、合格してほしい」とPRする。
ふんペーパーは全て、職員の手作り。レッサーパンダのふんの中で消化されずに残った植物の繊維を消毒し、粉砕した牛乳パックと混ぜ合わせてすいた。紙は「合格祈願」と書かれた和風の包みの中に入っている。
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草食動物であれば、ふんを原料に紙を作ることができる。松本浩明普及調整係長は「ただし、木の上で生活する草食動物は、レッサーパンダなど一部に限られる。験担ぎにどうでしょう」と勧める。
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手に入れるにはまず、同園ビジターセンターにある巨大な合格祈願絵馬を探す。絵馬にはえとの「未(ひつじ)」にちなんで、同園で飼育している1歳の雄ヒツジ「けやき」の等身大写真が貼られている。
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次に携帯電話やデジタルカメラで、絵馬を撮影。その後、同センター内にある土産物店「ゼブラショップ」の店員に画像を見せれば、その場でお守りがもらえる。
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9日に親子で訪れた太白区の主婦日下裕子さん(38)は、手にしたお守りをしげしげと眺めながら、「原料がふんと聞いてびっくりした。カラスのふんが肩に落ちたら宝くじが当たるとか、縁起物を信じているのでうれしい」と話した。
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お守りは無料。3月1日まで、先着順で500枚を配布する。