つけたまま寝てしまうと・・韓国だけで信じられてる俗説？メディアの検証に「知っていても不安」「ありえると思う」―韓国ネット

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FOCUS-ASIA.COM 7月18日(土)3時59分配信

扇風機をつけたまま寝ると死亡する――。韓国メディア・ＪＴＢＣは１６日、韓国内では大人から子供まで幅広く信じられているというこんな俗説を検証する番組を放映した。

番組によると、“扇風機殺人説”は、韓国では古くから信じられており、１９６９年には大手紙・東亜日報が「扇風機をつけたまま寝たために、熱を奪われたうえに呼吸困難に陥って死亡した」と大々的な分析記事も掲載している。その後も夏場の突然死のたびに扇風機の存在がクローズアップされ、「２０代の夫婦が扇風機をつけたまま寝て死亡」「在韓米軍でも死亡」などと報じられてきた。

この説に対する外国人の反応は冷ややかだ。番組は「聞いたことがない」（コロンビア人）、「（自国には）そんな言葉はない」（中国人）、「本当におかしな話」（南アフリカ人）、「生物学的に信憑性があるとは思えない」（米国人）といった外国人のコメントを紹介している。さらに、ＹｏｕＴｕｂｅには「扇風機が罪のない命を奪った」という韓国のニュースが英語でアップされ、「ハハハ」「昨日、扇風機をつけたまま寝た私は、奇跡的に生き残った」「扇風機を殺人罪で逮捕したのか？」といった嘲笑コメントが寄せられている。また、韓国が制作した扇風機への注意を喚起するアニメーションも海外では「韓国だけの迷信」を紹介するネタにされている。

番組が取材した韓国の医師も、扇風機殺人説には否定的だ。韓国で「扇風機突然死」の原因と考えられているのは、風が熱を奪うことによる体温の低下と、風圧によって真空状態ができて窒息するという２つ。だが、体温の低下で死亡に至るには３０度以下まで落ちる必要があるが、扇風機の風程度では不可能だという。同様に、扇風機程度の風圧では真空状態ができることはなく、窒息死説も否定された。

国立大学ＫＡＩＳＴが行った実験でも、密閉した部屋で扇風機に当たり続けた人の血圧や脈拍、体温は、２時間後もほとんど変化がなく、むしろ扇風機の熱で室温が０．６度上昇したという。ＫＡＩＳＴは“扇風機殺人説”は科学的根拠がないという結論を下している。

では、過去の“扇風機殺人事件”で検死した医師の意見はどうなのか。番組の取材を受けた医師は「多くは血中アルコール濃度が高すぎたり、心臓や血管系の疾患で死亡した場合がほとんど」と証言する。それでも「扇風機で死亡」と報じられたのは、現場に扇風機があった場合、警察が惰性で発表していたことと、マスコミがそれを検証することなく書いていたことが主因だという。

しかし、番組司会者はそれでも納得いかないのか、「万が一にも死亡することはないのか？本当に安心して扇風機をつけたまま寝ていいのか？」などと食い下がり、レポーターは「それについては研究が十分に進んでいない部分もある」などと回答して報告を終えた。

この報道に対し、韓国ネットユーザーからは様々なコメントが寄せられている。

「小さい頃は、扇風機で死ぬのが怖くて、いつも窓を少し開けてからつけていた」

「扇風機で死ぬなら、毎年数千人は死んでいるはず」

「数十年もメディアに騙されてきた」

「整形で話題だった扇風機おばさんは元気かな？」

「扇風機の風を顔面で受けると息ができなくなる」

「節電のために政府とメディアが作りだしたウソ」

「扇風機突然死を信じている未開人はまだ多い。大人やメディアに洗脳されている」

「うちの親はいまだに信じてる」

「意外と信じている人は結構多い」

「毎年、夏は扇風機をつけて寝ている私はまだ元気に生きている」

「個人差があるんじゃないか？鼻が詰まっている人が顔面で風を受けたら、突然死もありえると思う」

「軍部独裁政権時代に、電力消費を好ましくないと思った政権が作り出したウソだと思う」

「死なないのは知っているが、それでも不安」

「扇風機殺人事件は宇宙で唯一、韓国だけで起こる」

「これまでに扇風機が原因で亡くなったとされる事件は捜査し直すべき」

「低体温症で死ぬということなら、エアコンつけて寝ている人は、全員死んでる」

「扇風機で殺される？扇風機のない家があるか？こんなことで死ぬなら、国民全員があの世にいるはず」

「また国際的な恥をかいた。恥ずかしい」

（編集　ＭＪ）