タンデム自転車、一般道に…障害者の行動拡大も
2015年08月04日 16時58分
健常者と障害者など誰もが楽しめるタンデム自転車(1日午前、前橋市で)
前橋市内では同日、交通安全イベントが行われ、障害者と健常者が一緒にタンデム自転車に乗り、風を感じていた。
タンデム自転車はサドルとペダルが2人分装着された自転車で、大きさは様々だが普通自転車よりも長い。軽車両に分類され、車両用信号に従うが、歩道を通行できないなど交通規制が自転車とは異なる。以前は榛名湖周辺の道路や一部のサイクリングロードでのみ走行が可能だった。全国では10県目で、関東では初施行。
1日は視覚障害者や親子連れなど約50人がタンデム自転車など30台に乗り込んだ。「『せーの』で発進しますよ」などと声を掛け合いながら県総合交通センターから県庁までの約2・5キロを駆け抜けた。
参加した県視覚障害者福祉協会の阿部央美副会長(57)は「障害者の行動範囲を広げるので様々な場所で活用していきたい」と笑顔で語った。
県警の高橋千明交通部長は「車両が長いので安全運転に気をつけながら、健常者も障害者も楽しんでほしい」と話していた。
2015年08月04日 16時58分 Copyright © The Yomiuri Shimbun